こんにちは!メディワークの西川です。
現代の働き方は多様化し、従業員一人ひとりのキャリアパスやライフスタイルが重視されるようになっています。そんな中で、企業が従業員のキャリアアップを支援し、仕事と私生活の両立を促進するために役立つ制度があります。今回は「キャリアアップ助成金」と「両立支援等助成金」についてご紹介します。これらの助成金は、企業と従業員双方にとって大きなメリットとなりえるため、ぜひ最後までご覧ください。
キャリアアップ助成金
「キャリアアップ助成金」は、非正規雇用労働者の雇用安定や処遇改善を実施する事業主を支援する制度です。非正規労働者のキャリアアップを促し、企業や事業主にもメリットをもたらします。活用方法としては、非正規雇用労働者の正社員化、処遇改善支援があり、事業主が取り組むべき具体的なステップには、キャリアアップ計画の作成と提出、労働局あるいはハローワークへの認定申請が含まれます。この助成金を活用することで、従業員のモチベーションアップと事業の生産性向上が期待できます。
助成金はコースに応じて異なりますので以下のサイトをご確認ください。
▼R6年度キャリアアップ助成金予定版参考サイト
https://www.mhlw.go.jp/content/11910500/001219477.pdf
両立支援等助成金(中小企業事業主のみ対象)
「両立支援等助成金」は、仕事と家庭生活の両立を支援するための助成金で、中小企業事業主が対象です。活用方法には、出生時両立支援コース、介護離職防止支援コース、育児休業支援コース、不妊治療両立支援コースがあります。これらのコースを通じて、男性の育児休業取得促進、介護休業制度の導入、育児休業後の職場復帰支援、不妊治療と仕事の両立支援などに取り組むことができます。助成金を活用することで、従業員のライフステージに応じた支援を実施し、働きやすい職場環境の構築を目指すことが推奨されています。
1.出生時両立支援コース
男性労働者が育児休業を取得しやすい雇用環境の整備や業務体制の整備を行った上で、男性労働者が子どもの出生後8週間以内に開始する育児休業を取得した場合や、男性の育児休業取得率が上昇した場合に助成するものです。
・男性労働者が育児休業を取得する <第1種>:20万円
・男性労働者の育児休業取得率が上昇する <第2種>:20~60万円
※第1種、第2種ともそれぞれ一回限り
2.介護離職防止支援コース
「介護支援プラン」を策定し、プランに基づき労働者の円滑な介護休業の取得・復帰に取り組んだ中小企業事業主、または 介護のための柔軟な働き方の制度を導入し、それを労働者が利用した場合に中小企業事業主に助成される制度です。
A 介護休業制度を利用した場合:30万円
B 介護両立支援制度を利用した場合:30万円
※A,Bいずれも1事業主1年度5人まで支給
<個別周知・環境整備加算> :15万円
※介護休業(休業取得時)または介護両立支援制度への加算
・受給対象の労働者に対し、介護休業・両立支援制度の自社制度の説明を資料により行うこと。 ・受給対象の労働者に対し、介護休業を取得した場合の待遇についての説明を資料により行うこと。 ・社内の労働者向けに、仕事と介護を両立しやすい雇用環境整備の措置を2つ以上講じること。
3.育児休業支援コース
「育休復帰支援プラン」を作成し、プランに沿って労働者 の円滑な育児休業の取得・職場復帰に取り組み、育児休業を 取得した労働者が生じた中小企業事業主に支給します。
A 育児取得時:30万円
B 職場復帰時:30万円
(※職場復帰時は、育休取得時を受給していない場合申請不可)
業務代替支援
新規雇用50万円
手当支給等10万円
職場復帰後支援
制度導入時30万円
制度利用時(A 子の看護休暇制度:1,000円×時間. B 保育サービス費用補助制度:実質の2/3)
【▼2023年度両立支援等助成金参考サイト】
https://www.mhlw.go.jp/content/001082093.pdf
4.不妊治療両立支援コース
不妊治療と仕事との両立に資する職場環境の整備に取り組み、不妊治療のために利用可能 な休暇制度や両立支援制度を労働者が利用した場合、助成金を受け取れる助成金制度です。
A 環境整備、休暇の取得等(最初の労働者が休暇制度・両立支援制度を合計5日(回)利用):30万円
B 長期休暇の加算(Aを受給し、労働者が不妊治療休暇を20日以上連続して取得 ):30万円
※A・Bとも1事業主あたり1回限りの支給
【▼不妊治療両立支援コース参考サイト】
https://www.mhlw.go.jp/content/001125954.pdf
※助成金の制度は予告なく変更されることがあります。最新の情報は厚生労働省の公式ウェブサイトや最寄りの労働局から直接確認してください。
今日ご紹介した「キャリアアップ助成金」と「両立支援等助成金」は、企業が従業員の働きやすい環境を整備し、キャリアアップやライフステージに応じた支援を行うために非常に有効な手段です。これらの助成金を活用することで、従業員はより充実した職場での生活を送ることができ、企業にとっては優秀な人材を確保し、育成することに繋がります。キャリアアップや両立支援に関心のある事業主の方は、ぜひこれらの助成金制度を活用して、従業員とともに成長する企業文化を築き上げてください。
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