信頼関係構築のカギはコレだ!
こんにちは!メディワーク公認心理師の西川です。
メディワークは組織内の健康と働く人の幸福を促進するための様々なアプローチを提供しています。その中でも、リーダーシップとコミュニケーションは非常に重要な要素となります。部下の話を聞くことは、信頼関係の構築や効果的な指導の鍵となります。この記事では、部下の話を聞く際に役立つヒントを心理師目線でお伝えします。
1. 環境を整える
2.アクティブリスニングを実践する
3. 相手の立場を理解する
4. アクションプランを共有
1. 環境を整える
まずはハート面を整えることが大切です。部下が話しやすい場所を提供し、開かれたコミュニケーション環境を作りましょう。以下のポイントに留意しましょう。
プライバシーを確保: 部下との1on1の会話は、他の人が聞こえないプライベートな環境で行うことが望ましいです。部下がよりオープンに話すことができる環境づくりも大切にしましょう。
時間を確保: 部下とのコミュニケーションに十分な時間をかけることは、部下の話をじっくりと聞くために必要です。急いで話を終えようとせず、相手に十分な時間を与えましょう。充分に時間が取れない場合は、1on1を始める前に「今日は○時までは時間を取っているから、それまで話をしよう」と相手に伝えるようにしましょう。
2.アクティブリスニングを実践する
組織内の1on1のコミュニケーションにおいて、アクティブリスニングは不可欠です。アクティブリスニングとは、相手の話に集中し、理解し、共感するプロセスのことを言いますが、一番大切なのは自分が真剣に話を聞いていることを相手にわかってもらうこと。具体的なアクティブリスニングのポイントは3つあります。
目を合わせる: 初歩的なことですが、案外実践できてないこともあるかもしれません。資料データやPC画面などを見ながら面談していませんか?相手の目を見て話を聞くことは、相手に対する注意や興味を示す重要な方法です。ただし、相手の顔に穴が開くようにじーっと目を見すぎることはやめましょう。あくまで適度に、相手が快適に話ができる程度を念頭に置きましょう。
ノンバーバルコミュニケーションを活用する: 姿勢やジェスチャー、表情などもコミュニケーションの一部です。自分のノンバーバルコミュニケーションに気を付け、相手の表情等から伝わることを感じ取りましょう。口元は笑っているけど目は笑っていない、などの違和感からも相手の感情を理解するための一つのポイントとなります。
要約と質問: 意外と知られていないポイントが要約と質問です。相手の話を要約したり、深掘りする質問は自分が相手の話を聞いていないとできないことでもあります。その要約と質問を相手に投げかけることによって、相手が自分を理解してくれていると感じることがあります。また、要約が異なっていた場合にはまた話の流れを整理して、それから後にする話の誤解を防ぐ助けにもなります。相手が話をした内容について、自分がしっかりと理解できたかの確認にもなりますので活用してみましょう。
3. 相手の立場を理解する
相手の立場を理解するとはどういったことでしょうか。実は、人の話を理解したかどうかは「相手に共感できるか」によって自身の理解度と相手の信頼度が全く異なってきます。人の話を聞く時のポイントとして「共感する」という言葉はよく耳にすると思います。確かに共感は部下とのコミュニケーションにおいて非常に重要な要素ですが、やっているつもりでしっかりと実践できている人は実は少ないのもの。会社組織のみならず、様々なコミュニティにおいて相手の立場や感情を理解し、共感することで人と人との信頼が構築されます。ただ共感と一言でいっても実際には難しいところ。共感するスキルが不十分だと、”あれ。この人は自分のことをイマイチわかってくれていないのかも・・・・?”と逆効果になることもあります。そんな共感を示すためには、以下のアプローチが役立ちます。
感情を共有: 人間の感情は様々です。喜怒哀楽、そのほかにも苦しさや寂しさ、戸惑いなど・・・。表面上の言葉のみならず、表情や仕草などノンバーバルなことから得られる情報から、総合的に「どのような感情で話をしているのか?」を考えてみましょう。相手が喜んでいる場合は喜び、悩んでいる場合は何に悩んでいるのか、その悩みを抱えることによってどのような感情になっているのかについて「それは嬉しかったね。」「○○で悩んでたんだね、つらかったね」など言葉にして相手に投げかけてみましょう。感情を無視せず共有することで、相手がオープンに話をするきっかけ作りができます。
自分の経験を共有: 適切な場面において自分の経験を共有することで、相手との共通点やつながりを強調することができます。ただし、自分の経験ばかりを話すことはNG。特に「自分が若い頃は・・・」なんて話の主導権を自分に置き換えることはやめましょう。あくまで相手の話に参考になる程度に留められるように注意しましょう。
非難や批判を避ける: 話を聞く時には非難や批判を避け、できるだけ受け入れる姿勢を持ちましょう。間違ったことを話していた場合でも、相手はそう思っているのだと一旦は受け入れ、その後訂正するか、一緒に課題を解決するための提案をするようにしましょう。頭ごなしの否定は、相手の成長には繋がりづらい場合が多いです。
4. アクションプランを共有
部下の話を聞いた後、アクションプランを共有することは信頼を築く重要なステップです。具体的な行動や解決策を提供し、部下が話したことに対するフィードバックを提供しましょう。具体的な行動や目標を共有することで、相手は心強さを感じたり、次回からの相談もより建設的になることでしょう。
1on1のコミュニケーションはリーダーシップと組織の健康において不可欠なスキルです。部下の話を聞くことは、信頼関係を築き、組織内の協力と満足度を向上させる手助けになります。
メディワークでは、話を聞くプロフェッショナルである公認心理師が対応します。会社の健康管理について、専門職による無料ヒアリングも承っております。職場の健康づくりにお悩みでしたらぜひ一度お話しをお聞かせください!